お電話にてお問合せ頂き、後日相談会へお越し頂き面談させて頂きました。

この方は、10年程前より職場での人間関係に悩むようになり仕事中に嘔気や息苦しさや不安といった症状が出始めました。精神科への受診し適応障害と診断され内服治療を開始されました。その後も内服治療をしながら仕事を何とか続けていましたが5年程前より症状が悪化し、落ち込んだり、気持ちが昂ったりといった症状が出るようになり当時通院中の病院にて双極性障害と診断されました。仕事は休職と復職を繰り返し、職場を転々としている状況で現在まで、安定して働く事が出来ていない状況でした。

相談時点ではフルタイムで就労していましたが、職場を転々としており、安定的に就労する事が困難な状況だった為、障害等級に該当する可能性があると判断し当事務所で申請サポートさせて頂く事となりました。

初診が10年程前だった為、初診の病院がカルテを破棄している可能性もありましたが、幸いにもカルテが保存されておりスムーズに初診証明（受診状況等証明書）を取得する事が出来ました。

現在の主治医もご本人の就労の状況をよく把握されていらっしゃいましたので、仕事を長く続けられない事、安定的な就労が困難である事を診断書にも記載して頂く事が出来ました。病歴就労状況等申立書にも就労の状況や生活の状況を詳細に記載し、申請致しました。

申請から約3ヵ月後に障害厚生年金2級の結果通知が届いたとご本人様よりご連絡を頂き、年額約120万円受給できる事となりました。

精神障害での申請の場合、フルタイムで就労している場合は障害年金を受給できない場合も多く、受給出来た場合でも3級の認定となる場合が多いです。今回のケースもフルタイム就労で社会保険にも加入中でしたので3級の認定を予想しておりましたが、2級と認定となりました。2級になったポイントとしては診断書に就労の状況や労働力など詳細に記載して頂けた事ではないかと考えます。

普段から主治医とコミュニケーションをとり日常生活の状況や就労の状況を伝える事の大事さを痛感した事例となりました。

お病気をかかえながら障害年金申請を行う事は身体的にも精神的にも負担が大きいと思われます。申請をご検討の際は是非、お声かけ下さいませ。